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医療関連の問題に関する実績

私は,ステロイド注射による注射部位陥没などの比較的軽微なものから,ガンの転移による死亡事案まで,多数の事案にあたって参りました。(科目別にいうと,眼科,精神科,循環器科,内科,胃腸科,肛門科,脳外科,整形外科,産婦人科,小児科,神経内科,歯科等です。)

やはり,死亡事故の場合,結果が結果だけに,患者さんの遺族も納得しがたい場合が多く,争いも鮮鋭化していきます。
 
その中で,心情的にはご遺族にはお気の毒と思いながらも,医師としては回避しようがなかったものとして弁護活動を行った事案をあげます。
 

1. ガンの転移が異常に早く,発見時には対処できなかったもの

「サイレント・キラー」とも呼ばれるほど発見が難しく,発見時は予後不良となる可能性が高い(この時もすでに予後不良状態でした。)卵巣がんにより死亡した事案や,平坦型の浸潤性ガンのため,肥厚を認めて手術をした時点ではすでに転移しており,その後恐ろしい早さで各部位に転移して死亡した事案につき,ガンの発見可能時期(発見すべき時に発見できていればその後の転移による死亡が防げたのではないか)が争いとなったことがあります。

これらについては,そもそも発見が非常に難しく,患者の愁訴についてもそれぞれ適切な治療を行い治癒していたため,ガンとの関連性が考えられなかったという事情があり,結果として発見時には予後不良となっていたものの,予後不良となる前に発見することは不可能であったと認められました。

担当医の先生は,遺族に対し発見時にはすでに予後不良であったことを説明したにもかかわらず,医療過誤(医療機関の過失に基づく医療事故)だと主張されたことに強くショックを受けておられましたが,裁判所に医療過誤ではないことを認めてもらったことに安堵しておられました。

この裁判の尋問の時,最後に先生が言われた,「憎むべきは病気であって,医師ではないと思います。」という一言は,今でも私の心に強く残っています。また,この訴訟がショックで,手術をしなくなったとも言っておられました。

そのため,医師の先生がこのような状況に陥らずに,医療に専念していただくためにも,弁護士がきちんと医学的治験にのっとって患者側ないし裁判所を説得しなければならないと考えております。
 

2. 状況の改善が認められていたものの,突然自死してしまったもの

精神的疾患のために入院されておられた方が,症状の軽快が認められていたにもかかわらず,突然自死してしまったため,病院の監督体制が問題となりました。

この時は,症状の境界具合,および,定期的な周回による声かけにもきちんと応じていたことから,その後自死することは予測不可能であることを遺族側に説明し,裁判に至ることなく請求を取り下げてもらえました。

本件では,遺族側から,当時の状況につき質問がなされており,これにつき誠実に回答することにより,遺族側の感情がこじれることなく,病院側の状況に理解を示せてもらえたものと考えております。

 

医療機関経営者・従事者の方向けの記事一覧

No. タイトル
1 医療機関で働いている皆様へのメッセージ
2 医療機関経営者に向けての経営上のリスクおよび対策
3 医療機関におけるコンプライアンスを強化する必要性
4 医療機関の皆様への可能な研修テーマ・研修項目(例)
5 医療関連の問題に関する実績



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