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遺産分割協議とは

1 はじめに

 亡くなったお父さんの預金を相続したから引き出そうとしたところ,銀行から引き出しを拒否される。
 このようなケースはよく耳にします。
 銀行が拒否する理由は,本当は相続していない人が「相続した」と言って,引き出してしまうことを防ぐためです。
 このような場合,遺産分割協議書を作成すれば,銀行から預金を引き出すことが通常可能です。
 
 そこで,以下では,遺産分割協議についてお話します。
 

2 遺産分割協議とは

 相続が開始した後,原則として,相続人は遺産を分け合う話合いをすることができます。
 この話合いを遺産分割協議といいます。
 遺産分割協議の結果,相続人等の合意を書き記した書面を遺産分割協議書といいます。
 
 通常,被相続人の子どもが3人で,他に相続人がいない場合,法定相続分に従い,子ども達は3分の1ずつ相続することになります。
 しかし,遺産分割協議の結果は法定相続分通りでなくてもよいです。
 そのため,相続放棄の手続でわざわざ家庭裁判所に出向かなくても,遺産分割協議で何も取得しないことを合意すれば良いなど,自由で簡易な手続といえます。
 

3 遺産分割協議の方法

 相続が開始した場合,相続人の一人は他の相続人に遺産分割協議をするよう求めることができます。
 もっとも,話合いに応じなければ,審判を申し立てない限り,強制はできません。
 ただ,最終的に協議内容に合意すれば,実際に話合いの場にいなくても,特に問題は生じません。
 
 話合いがまとまれば,「誰々に何々を取得させる・・・・・・」などと話合いの結果をまとめて,遺産分割協議書を作成します。
 遺産分割協議書は,当事者全員分のコピーを作って,全員がそれぞれに署名押印して,各人が保管しておくと良いです。
 
 ここまですれば,遺された預金を引き下ろしたり,遺された不動産の所有権移転登記手続などを行うことができます。
 

4 まとめ

 以上のように,遺産分割協議は,本来であれば,相続人たちが個々の事情に応じて,遺産を分割することができる便利な制度です。
 その一方で,遺産分割協議は,相続人たちが個々の事情がぶつかり合って,結果としてまとまりきらない事態になります。
 反対に,遺産分割協議が知らない間に始まっており,なんだかよくわからない内に合意書にサインしてしまい,何も取得できなくなったというトラブルに遭う方もいます。
 
 遺産分割協議は,本来,どのような遺産があるのかについてもきちんと調査して,冷静に,もっとも揉めない方法を取って行わないと,不公平な結果になるおそれがあります。
 また,万一揉めた場合には,不公平な結果に終わることを防ぐための適切な法的手段を取る必要もあるでしょう。
 
 とはいえ,遺産分割協議書の作成方法や,遺産分割で揉めた際に,どうしてよいかわからないのが普通です。
 ですので,遺産分割に際しては,まず弁護士にご相談されることをお勧めします。




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